eBayカメラコンサルタントのKankawaです。
商品を仕入れて販売する前には必ず、商品の状態を確認しないといけません。
そうしないと、販売したもののお客さんの手元に届いたときに大きな欠陥があったり、汚れがあったりすると迷惑をかけてしまします。
ですので、販売する前には
① 商品の動作に問題がないか検品
② 汚れを拭き取り清潔な状態にする清掃をすることをお勧めいたします。
eBayで販売するためには地味な作業ですが一つづつ丁寧にしていきましょう。
検品の種類
カメラ本体
①通電確認
カメラの電源が付くか確認します。
電源がつかない場合、もしかすると充電池や、電池が原因の可能性もありますので必ず確認して下さい。
②シャッター動作の確認
デジタルカメラ、フィルムカメラどちらもシャッターボタンを押しても操作しないことがあります。
③露出計
露出計とは写真や動画の撮影において光の強度を測定し、設定すべき露出値を割り出すための機械です。
こちらが動作しているか確認します。
主にフィルムカメラで検品することが多いです。
④タイマーの確認
セルフタイマーの確認です。
⑤フラッシュの確認
などです。
カメラレンズ
①レンズ光学の状態確認
カビ、クモリ、バルサム切れ、傷、ホコリ、ゴミ
これらの状態を確認しないといけません。
なぜ確認しないといけないかというと、状態によっては撮影に著しい影響がでるかもしれないです。
すなわち通常の撮影結果にならなくなる場合があるという事です。
カメラ転売において光学の状態でのクレームが最も多いといっても過言ではありません。
丁寧に検品していきましょう。
・カビ
特徴
蜘蛛の巣状になっていることが多い。
カビの量が多いと撮影に影響することがある。
分解清掃すると除去できることがある。
・くもり
特徴
薄っすらと全体的に白くなっている。
度合いにより撮影に影響することがある。
・バルサム切れ
特徴
レンズの縁から白くなる。
これが進行していくと全体的に真っ白になり撮影に影響する。
ホコリはほとんどの場合混入していますのでそこまで気にしなくていいと思います。
②絞りバネの動作確認
レンズには絞り羽根というものがあり、この羽根を開いたり閉じたりすることで
光の量を調整します。羽根を動かすためには絞りリングというものを回します。
③絞り状態の確認
下記の画像のように絞りバネが油染みしている状態です。
この状態になると絞りリングを回しても上手く羽根が動かない事があります。
かならずこの状態になっていたら商品説明に記載しましょう。
④ オートフォーカス(AFレンズ)とマニュアルフォーカス(MFレンズ)動作確認
AFレンズとは文字通り自動的にピントを合わせてくれるレンズの事を言います。
MFレンズとは手動でピントを合わせるレンズの事を言います。
MFレンズについてはズームリング、フォーカスリングを動かせれるかどうかレンズのみで確認することができます。
AFについては実際に対応するカメラ本体に装着しないと、AFが動作するか確認できません。
ですので検品用の本体(ボディ)が必要となります。
また、AFレンズには多くの場合MFの切り替えスイッチがあります。
ごく稀に、AF動作するがMFに切り替えるとシャッターが切れないなどの不具合が発生します。
必ずどちらも確認しましょう。
清掃の手順
外観清掃
①ウエットテッシュなどで外観を拭きます。
場合によっては無水エタノールを使い丁寧に拭きます。
具体的な用具についてはこちらをご覧ください。
②マイクロファイバークロスで磨く
綺麗になった外観をクロスで仕上げて下さい。
そうすると外観にツヤがでたりして綺麗になります。
③P8コートで更にツヤを出す
こちらはタイヤなどに塗る液体です。
カメラのゴムリングが経年劣化により白濁してきます。
そのようなときにP8コートを塗ると大変綺麗になります。
但し塗りすぎると、ベタベタするので要注意です。
④ブロワー、エアダスターでホコリなどをとばす
ファインダーや、光学のホコリを落とすときに使用します。
クロスなどで取ろうとすると傷の原因になったりしますのでデリケートな箇所は空気で取るようにしましょう。
⑤レンズクリーナーで光学の表面をきれいにする
濡れている眼鏡拭きです。光学の汚れを拭き取るとります。
汚れが強い場合は無水エタノールと併用して利用しましょう。
その後上記②と同じように光学を仕上げてください。
以上が基本的な検品、掃除の手順となります。
カメラ転売はクレームが多いというイメージがあると思いますが、しっかりと手順を踏みさえすればそのリスクは最小限に抑えることが出来ます。
お客さが手に取ったときに喜んでいただけるような本体が清潔で、商品説明と相違のない商品をお渡ししてください。
今回は以上となります。